こんにちは。フェリシア矯正歯科院長の岡本です。こちらの院長ブログでは患者さんからいただく質問や、気になることなどを毎月分かりやすく説明していきます。今回は第1回のインビザライン(マウスピース矯正)と悩まれる方が多い、ワイヤーとブラケット装置を用いた矯正治療について説明していきたいと思います。ワイヤー矯正・ブラケット装置ってなに?歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を装着し、ワイヤーを通すことで動かしたい方向に適切な力をかけ、歯を移動させていく方法です。ワイヤー矯正の種類はブラケット装置をつける位置によって唇側矯正(表側矯正)・舌側矯正(裏側矯正)の大きく2つに分けられます。それぞれの方法でメリットやデメリットがあるのでご紹介していきたいと思います。ワイヤー矯正のメリットは?永久歯に対する一般的な矯正治療が唇側矯正(表側矯正)になります。メリットとして、ほぼすべての症例に適応できます。また、装置が舌に当たることがないため発音に影響しづらいこと、装置を直接見ることができるので汚れが確認しやすいことが挙げられます。コスト面でも他の装置と比較して費用を抑えられるため、多くの方にご利用いただきやすいのも特徴です。次に、舌側矯正(裏側・リンガル矯正)の最大のメリットは矯正装置が目立ちにくいことです。歯の裏側に装置を付けるため外からは見えづらく、審美性が保たれます。また、スポーツをする方にとっては、顔などに物があたった際に唇に傷がつきにくいこともメリットの一つかもしれません。ワイヤー矯正のデメリットは?唇側矯正(表側矯正)のデメリットは歯の表側に装置を装着するため外から見て目立ちやすいことが挙げられます。また、唇や粘膜とブラケット装置が接することで、装着はじめのうちは口内炎ができたりすることもあります。舌側矯正(裏側・リンガル矯正)のデメリットは、歯の裏側に矯正装置があるので慣れるまで会話がしづらいことや歯磨きが難しいということが挙げられます。また、装置に食べ物が絡まりやすい、舌に口内炎ができやすいといったこともあります。このように2つの方法にはそれぞれ違いがあります。メリット・デメリットを比較して、患者さんのライフスタイルに合わせて矯正方法を考えることが大切です。治療期間は?治療期間の目安は唇側矯正(表側矯正)で2〜3年ほど、舌側矯正(裏側矯正)は症例によりますが唇側と比べて少し長くなる場合があります。しかし、あくまでも目安であり「矯正する範囲」「歯並びの状態」「装置の種類」などにより違いがあるため一概には言えません。ワイヤー矯正の費用は?唇側矯正(表側矯正)の費用は、メリットでも少し触れたように、他の方法に比べて費用を抑えることができます。一般的な相場として全体矯正で70〜100万円が目安となります。部分矯正の場合は矯正範囲によって異なりますが、全体的な治療の半分程度に抑えられることが多いです。次に舌側矯正(裏側・リンガル矯正)は装着や調整が唇側と比べて難しいことから費用も高くなる場合が多く、全体矯正で120〜140万円ほどです。上の歯だけ目立たないリンガルで下の歯は唇側にブラケットをつけるハーフリンガルに対応しているクリニックもありますので、その場合は唇側と舌側の間くらいの価格帯になります。唇側矯正の場合は、より歯の色に近い審美性の高いセラミックブラケットやホワイトワイヤーで目立ちにくくすることができます。舌側矯正の場合はご自身の歯の形に合わせたオーダーメイドブラケットがあり、お口の中の違和感をより軽減することができます。このように、どのような装置を選ぶか、材料の種類はどうするのか、どこまで治療するかによっても費用は変わってきます。今はインターネットで多くの情報が得られますが、歯並びやかみ合わせは全員違います。ですので、まずは無料カウンセリングをご予約いただき、ご自身の歯の状態、最適な治療法や費用、期間などを知るところからご相談ください。インビザライン(マウスピース矯正)とワイヤー/ブラケット矯正はどっちがいいの?装置によって治療期間・費用・違和感の感じ方が異なり、それぞれの装置にメリット・デメリットが必ずあります。また、患者さんのライフスタイルも装置の選択に影響しますので、それらを含めてベストな治療方法を提案できることが大切です。例えば目立たないことが第一優先であれば裏側矯正(舌側矯正)やマウスピース型矯正装置※がいいでしょう。また、スポーツをしている、人前で話す仕事をしている方などはマウスピース型矯正装置がライフスタイルに適しています。しかし、舌側矯正の場合は費用が最も高額になること、歯石が付きやすく歯周病のリスクが上がるというデメリットがあります。また、マウスピース型矯正装置※は意思を強く持ち、決められた装着時間を守れないと上手く治療が進まない、治療期間が長くなることなど、不向きな側面もあります。メリットだけでなくデメリットも理解し、納得した上で治療をすすめていくことが大事です。インビザラインに関してはこちら!